「毎日しっかり寝ているはずなのに、なぜか疲れがとれない」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?
その原因、もしかすると「掛け布団」が合っていないせいかもしれません。
睡眠の質は、単に「何時間眠ったか」だけでなく、「どんな環境で眠ったか」に大きく左右されます。なかでも、体温調節や快適さを支える掛け布団の選び方は、睡眠の深さに直結する大切な要素です。
この記事では、厚生労働省や国立研究機関の報告を参考にしながら、掛け布団の重要性や天然素材の特徴、季節に合った選び方をわかりやすく解説します。
あなたにとって理想の眠りをかなえる一枚が見つかるヒントになれば幸いです。

1.睡眠の質は「掛け布団」で変わる
質のよい睡眠をとるために、寝室の静けさや光の調整に気を配る方は多いですが、「掛け布団」を見直したことはあるでしょうか?
国立精神・神経医療研究センターによると、睡眠中の体温調節は睡眠の質に深く関係し、そのためには寝具の通気性や保温性が非常に重要であるとされています。また、厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」でも、適切な寝具の選択が睡眠時間の確保や中途覚醒の防止につながると明記されています。
掛け布団の「軽さ」「温かさ」「湿度の調整能力」は、寝つきやすさや睡眠の深さを左右します。つまり、自分の体質や季節に合った布団を選ぶことが、毎朝の目覚めの爽快感につながるのです。

2.羽毛・真綿・綿わた・羊毛…天然素材それぞれの良さとは?
天然素材の掛け布団は、自然の力で快眠をサポートしてくれる優れた選択肢です。素材ごとに特性が異なり、それぞれ異なる魅力があります。
羽毛布団
非常に軽く、それでいて高い保温性を持つのが羽毛布団の特徴です。体にふんわりとフィットし、通気性も高いためムレにくく、オールシーズン快適に使用できます。寝返りのしやすさや、朝まで温度が安定している点でも高評価です。
真綿(シルク)布団
しっとりとした上品な肌ざわりで、静電気が起きにくいのが特長です。薄くても保温性があり、通気性にも優れているため、春や秋の季節の変わり目にぴったり。肌へのやさしさを求める方にもおすすめです。
綿わた布団
天然コットンを使用した綿わた布団は、吸湿性と通気性に優れています。体にしっかりとなじむような安心感があり、「しっかりした寝心地が好み」という方に根強い人気があります。
羊毛布団
ウール特有の弾力と、優れた吸放湿性が魅力。冬は暖かく、汗をかいてもムレにくいため、春・秋にも使いやすい素材です。ふっくらとした厚みがありながら、重すぎず取り扱いもしやすいのが利点です。
それぞれの素材には異なる強みがあるため、使用環境やお悩みに合わせて選ぶことが大切です。

3.季節別|おすすめの掛け布団ガイド
日本は四季がはっきりしているため、気温の変化に合わせた布団選びが欠かせません。以下では、季節別におすすめの掛け布団をご紹介します。
春・秋
昼夜の寒暖差が大きいこの季節には、「羽毛の合掛け布団」がおすすめです。軽さと保温性のバランスに優れ、肌寒い日も快適に過ごせます。
また、真綿布団の薄手タイプも、しっとりとした肌ざわりと適度な保温力で、季節の変わり目に活躍します。
夏
暑い夏の夜は、「通気性」と「吸湿性」が何より大切です。
熱がこもりにくく、汗を素早く逃がしてくれる素材や寝具を選ぶことで、寝苦しさを軽減し、快適な眠りをサポートできます。
おすすめのアイテムは以下の通りです。
- ガーゼケット(綿100%、または麻混タイプ)
- タオルケット(綿100%タイプ)
- ダウンケット(薄手の羽毛布団)
中でもダウンケットは、軽くてムレにくく、冷房による冷えを防ぐ点でも優れています。
また、天然素材の「麻(リネン・ラミー)」を使用したガーゼケットやシーツは、独特のシャリ感と高い通気性があり、肌ざわりも爽やか。湿気が多く蒸し暑い日本の夏に非常に適した素材です。汗をかいても肌にまとわりつかず、さらりとした使用感が長続きします。
夏の夜を快適に過ごすためには、素材にこだわった寝具を選ぶことが大切です。
冬
寒さが本格化する冬は、「羽毛布団(本掛けタイプ)」や「厚手の真綿布団」が最適です。羽毛布団は保温力・軽さ・フィット感に優れ、寒がりな方にも安心。真綿布団は、乾燥しやすい冬でも肌への刺激が少なく、静電気が気になる方にも好まれます。

4.化学繊維の布団はどう選ぶ?
「天然素材の良さはわかるけれど、お手入れや価格面も気になる…」という方には、化学繊維を使った布団も有効な選択肢です。
ポリエステル系の布団のメリット
- 丸洗いできる商品が多く、衛生的に保ちやすい
- 比較的軽く、毎日の上げ下ろしも負担になりにくい
- 価格が手ごろで、買い替えもしやすい
- ダニやホコリが出にくい加工がされているものもある
一方で、吸湿性や放湿性は天然素材に比べるとやや劣ります。そのため、ムレやすさや静電気に敏感な方は、パジャマや敷寝具との組み合わせを工夫すると良いでしょう。

5.まとめ|掛け布団を見直すことが快眠への第一歩
睡眠の質を高めるためには、体に合った布団を選ぶことがとても重要です。掛け布団は眠っている間中身体に触れるものだからこそ、その素材・厚み・通気性などを見直すことで、日々の眠りが大きく変わります。
「寒がりだから、軽くてあたたかい羽毛布団を」
「肌にやさしいものがいいから、真綿布団を」
「お手入れのしやすさを重視して、洗える化学繊維布団を」
——あなたの生活スタイルや体質に合った一枚を選ぶことが、明日の元気や美しさをつくる第一歩です。
ねごこち本舗では、「快眠からはじまる美容と健康」をコンセプトに、天然素材からお手入れのしやすい布団まで、豊富に取りそろえております。掛け布団選びに迷われた際は、ぜひ一度ご相談ください。
出典
国立精神・神経医療研究センター「睡眠コラム21 睡眠にとって良い環境とは?」
(https://www.ncnp.go.jp/hospital/guide/sleep-column21.html)厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」
(https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001181265.pdf)